サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 98日目 「うつ病九段」

 ここ2日は、夕方バタついていたりして、行こうと思えばジムに行けたのかもしれないけれどついサボってしまった。今日など、もともと行くつもり満々で、わざわざウェアと靴まで持って出勤したのに、会議が終わって、職場の人と少し喋ってさあ帰ろうとしたら既に19時過ぎていたので、こりゃもう夕食を食べてさっさとゴロゴロしたい、というマインドになってしまった。持って行ったジム道具が無駄になった。往復のウェイトみたいなものだ。

 自宅に帰ってベッドの上でゴロゴロしながらKindle Unlimitedで本を物色する。月980円で読み放題って高いのか安いのか。一応、月に3冊以上は雑誌も含めて目を通しているし、980円分以上の読書はしているから、元は取っている、と考えよう。ただ、前から購読しているdマガジンと雑誌の内容で重複しているものもある。そこは無駄かなあと思うところもあるけれど、dマガジンにしか入っていない雑誌もあるし、読みやすさはdマガジンの方が上な気がする。だから、今のところdマガのサブスクを切ってKindle一本に絞ろうという考えはあまりない。

 で、このKindle Unlimitedのカタログをさーっと見ていたら「うつ病九段」という本が見つかった。前に文庫で読んだことがある気がする。1回目に休職していた時だった。その本が紹介されているのかな、と思ったら、その本をベースに漫画化したコミックだった。読み放題なので、とりあえず目を通してみるか。

 漫画を読んでいて、内容を思い出した。かなり忠実に、本に書いてあった通りにコミカライズされているのだろう。そうそう、お兄さんが精神科医(なんという偶然)で、兄に「これはあかん」と見立てられて入院することになった、とか、入院先が慶応病院とか、暫くは全然ダメな状態だったけれど、暫くしてから唐突にエロ動画を見たくなった、というくだりとか…

 私は将棋の世界は全く知らず疎いので、一般人でも知っているくらい騒がれている有名な棋士しか知らない。一世代前ならば羽生(善治)さん、今ならば藤井聡太くんとか。特に羽生さんは、ちょうど若かりし頃(自分が20歳前後だったころ)に今の藤井君張りに活躍していたので、将棋界の中の人では一番親近感があるというか。将棋界の中で羽生さんは「かつて史上最年少で最強」という以外にどういう立ち位置なのかは全く知らないけれど、本を読んでいた時点ではこの著者(先崎学氏)はどうやら羽生さんのことは嫌いなんだろうな、と薄々感じた。そう感じたせいか、心理的にちょっと著者とは距離ができてしまった。

 この漫画でも、同じ現象が繰り返されていて、ちょっと調べてみたら、作者と羽生さんはほぼ同年代らしい。やっぱりライバル視しているのか、仲はよろしくないのか。(某wi●ipediaの情報なので真実の程は定かではないが、「研究会で対局していたが、まるで歯が立たなかったらしく、顔を直視することも出来ないくらい打ちのめされたという。その鬱屈した思いのせいで、先崎はプロ四段になるまで羽生と話をすることもできなくなり、プロになった羽生を「羽生先生」と呼ぶのが嫌だから記録係もしなくなったというくらいである」と書いてあるではないか。。。ははは、もちろん人間だし、同業だったら尚更思うところはいろいろあるだろう。でも、外から見る人だって、いろいろ思うのだ。

 まあ、羽生さんのファンはアレだけれど、アンチ羽生とか、この先崎氏、あるいは中原門下のファンや関心がある方は読んでみると面白いかもしれない。

 

 

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