サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

441 道具にはこだわった方がいい

 自分がガジェット好きということもあって、身の回りに揃える「道具」は、「あればいい」以上の基準で、「選択」することが多い。

 この歳になって頓に思うのが、「自分の生命を預けるようなもの」や「商売道具」にはこだわったほうがいい、ということ。すべてのものにこだわれるような経済的な余裕、あるいはセレクトする時間的な余裕がある人ならば、こだわりつくせばいいけれど、一般人はそうもいかない(恐らくお金が続かないし、そもそもワークスペースで私物を使えない、というところもあるだろうから)。そういう状況の中での優先順位の付け方として、「自分の生命を守るものと、自分にとってお金を生み出してくれるもの」については、自分にとって使いやすいもの、使って心地が良いもの、効果が上がるものを使った方がいい、ということだ。

 最近の若者の間では「コスパ(コストパフォーマンス)」とか「タイパ(タイムパフォーマンス)」という概念が重視されるようになって久しい。コスパはともかく、タイパは…言っていることは間違いではない。時間を上手に節約して、効率的にものごと進めることは業務(ミッション)の上では重要なことだ。

 すごく極端な例かもしれないけれど、一流のスパイや殺し屋は一瞬を逃さず、確実に仕事を成し遂げなければいけない。ジェームス・ボンドやイーサン・ハントが仕事上で「しくじった」はあり得ないのだ(実際にはジェームス・ボンドは割と簡単に敵に捕らわれたりしているが…)。それでも、(映画やドラマの中とはいえ)倒すべき敵は必ず仕留める。「ザ・ファブル」のアキラが言うところの「プロとしてー」というやつだ。

 我々一般市民は、殺し屋ほど一瞬が生命にかかわるというわけではないかもしれない、が、それでも、自分の生活を支えるもの-については、任せられるもの、信頼を預けられるものをそばに置いておく方がよい。一介のオフィスワーカー、それも事務作業屋としては、とりあえず、入力が快適になる類のモノは、許されるならば多少の自腹を切ってでもそろえた方が確実に作業のクォリティが上がる。それが結果として「タイパ」にもつながるし、「しくじり」の削減(あるいは撲滅)につながるし、結果的に自分にとってお金を生み出す、命を削らなくて済む「延命貯金」に繫がると感じている。

 個人的なおすすめは、業務PCが配給の場合はPCスタンドやワイヤレスキーボード。特にノートPCだと姿勢がつらいので、画面の位置を自分の姿勢にアジャストさせることで肩こり腰痛といったPC起因の体調不良を少しでも軽減させることができる。ワイヤレスキーボードにすることで、タイピングも自分の姿勢に楽なところでキーボードを置けるし、タッチも好みのものを選べる。あと、数字入力が多い人はテンキーがあることで効率が上がるし。

 導入時にはある程度の額(数千円から諭吉ひとりくらいか)を出す必要があるけれど、1回使って終わりではなく、数年は使うだろうから、仮に3年で計算すれば、1日あたりのコストはスタバのコーヒー1杯より遥かに安いはずだ。

 

 

 

 

 節約を語るときに、「消費」「浪費」「投資」に分けろ、という考え方があるけれど、この「自分のやることを快適にしてパフォーマンスを上げる」道具は、「投資」だから、買って損はない。むしろ、「使えない」道具相手にイライラする日々を送る方がQOL下げるよ、と不惑を超えた今は思う。