12月最後の開院日。
12月中は毎週木曜に通院していた。
恐らく、薬の効き具合や、生活の変化を見るためだったのだと思う。
特にサバ生活に突入してからは、1日中布団の中にいる日もそれなりに多かった。
だけど、通院する日だけはとにかく根性を入れて相棒と同じ時間に一緒に家を出る。
それが精神的に安心だから、駅まで一緒に行き、改札で別れて私は逆方面の電車に乗る。
診察開始時間には少し早いのだが、病院の待合室を割と早めにオープンしてくれているおかげで、中に入って雑誌見るなりスマホをいじって時間を潰せばいい。
木曜の朝は、週によって混み具合がバラついている。
月に1回とかしか通院しない人もいるのだろうか。
今日はどうかと思ったら、とても空いていた。
今日で2018年の診療は最後なのに。
「調子はどうですか」から始まる診察。
職場のメンバーもみんな冬休み期間に入ったので、「自分だけ休んでいる」罪悪感的なものが少し薄らいだ、という話をした。
また、薬の服用もちゃんとしてますよ、と。
年末年始はどうしますか、と尋ねられた。
今年はこんな状況なので、(珍しく)一切予定が入っていない。
帰省もせず、どこも行かず、まあ行くとしても近場の温泉くらいです、とにかく引きこもってゆっくり過ごします、と答え、病院を後にした。
となりの薬局でいつもの処方薬を受け取り、外に出る。
いつもの年なら、この時期は大抵旅行の出発直前か、既に旅立っている。
けれど、今はそれを何とも思わない。
他人事、別の世界のことのように感じる。
むしろ、去年まで自分がそんなことをしていた、という事実が驚きにすら値する。