今日もレトロな渋い銭湯に行ってしまった。
まず断っておくが、ここは「温泉」と名打っているが、温泉ではない。単なる銭湯。
大阪では、いわゆる公衆浴場、街のお風呂屋さんの屋号が「●●温泉」というところも多いが、実際に温泉を引いているところはそんなに無かったりする。
でも、温泉じゃないから…とがっかりするのはまだ早い。
歴史ある建物や内装、薪で焚いたお湯は自宅の狭い風呂、ましてやユニットバスでは味わえないものなのだ。
なぜ菊水温泉を訪ねたかというと、ご贔屓にしている焼肉屋さんが森ノ宮にある。
サバ生活に入って以来、焼肉などトンと縁がなかった。ましてや森ノ宮まで出かけるなど無理無理!という状態が続いていたが、最近のこの元気やる気はなんだろう(もはや躁転の域だろうか)。
相棒がなんとか予約を入れてくれて、夕方5時の開店と同時に焼肉にありつく。
焼肉食べるとどうしても匂いがねー、顔にも髪にも付くしねー、というわけで探し当てたのが、この焼肉屋さんからほど近いこの菊水温泉だったのだ。
(本当はもっと近いところにも銭湯が有るのだが、相棒が「どうせ行くなら激渋推しの処がいい」ということで、このチョイスになった)
森ノ宮から歩くこと約20分弱、北側方面に向かって歩く。
鴫野(しぎの)の住宅街のど真ん中。細い路地をどんどん入って行く。
Google先生に頼るしかないが、煙突が目印になるだろう。晩暗くなると難易度が上がるということだな。
周囲は古い住宅に囲まれている。
入口はこんな感じ。
なんと⁈番台にはオッサンが座っていた。料金は大人400円。
大阪の銭湯料金は440円だから、それよりはちょっと安いわけね。
訪ねたのは夕方18時頃で、混み合っているかと思いきや、私の他に1人、2人が出たり入ったりするだけだった。いずれも地元の方で、もう超が付くくらいの常連なのだろう。
装備はシンプルで、
大阪式の「ど真ん中に浴槽、周りに腰掛け段付き」と、壁際にジェットと電気風呂。
入口近くに水が溜められた水槽があった。
ど真ん中の浴槽は2つに仕切られていて、片側は浅め、もう一方は深めで腰掛けOK。
ただ、湯温はどちらも熱めで43℃を超える。
奥のジェット・電気の浴槽が若干温度が低く、それでも41℃強。
長湯をするにはちょっと熱い温度設定かもしれない。
(熱くなったら一旦お湯から出て身体を冷ますか、水槽から水を汲んで掛け水すべし)
また、ここの電気風呂は今まで入った他の風呂屋とビリビリのあたり場所が違っていて、最近痛む右肩(どうやら所謂四十肩らしい)をモロに「攻撃」されて、参った参った…。
サウナや水風呂は無しなので、先日行った梅ケ枝湯的な、シンプルなお風呂屋さん構造。
ここは脱衣所が超レトロで、ロッカーも一枚板。
番台のオッさんに写真を撮ってもいいか、と尋ねたら、二つ返事で「んん、ああ」ということだったので、せっかくの記念に撮らせていただいた。
更に、「当たり」のロッカーだと、ロッカーの内側にも広告が貼られていたり。
(偶然私が使っていたロッカーがそうだったので、思わずパチリ)
これまで行った激渋銭湯とはまた趣きを異にするお風呂屋さん。
きっと、周囲の街の人の長い銭湯通いによって支えられているんだろうな。
菊水温泉
営業時間:16:00ー22:00
定休日:第3月曜日
最寄駅:JR東西線鴫野駅から約10分弱