今日の「本丸」は此方、朝日温泉さん。
こちらの銭湯も、敬愛するリージョナルマガジンMeetsで機会あるごとに紹介されている街中銭湯。今は、三代目の若大将が色々イベントなども企画して、常にお客さんが引きを切らない繁盛店。
前から気になっていたけれど、「遠い」のがネックだった。しかし。「銭湯紹介所」で直オファーいただいたので、コレは行くっきゃない、ということで、頑張って南海に乗ってみた。
「沢の町」というローカルな駅から東に歩くこと10分弱。住宅街の中に現れるその姿はなんとなく福徳温泉の再来だ。
玄関は思ったよりコンパクト。靴箱に鍵をかけて中に入ると、フロントがある。フロント周りは世界のカレーや駄菓子も陳列されていて、一瞬、ヴィレッジバンガードなノリだ。
早速中にお邪魔する。
おっと、噂に聞いていたナニワ工務店施工ゆえ、あちこちに既視感が。丸い浴槽は福徳温泉。カランのつくりは神戸市長田区にある菊水温泉。
福徳温泉よりはコンパクトなつくりで、浴槽の左側にカランがまとめて設置されている。手前のカランは椅子使用だけれど、その奥のカランは床にうまく座れるように設計されていて、イス要らず。うまいことできてるなあ。
さて、さっそくサウナにお邪魔する。おお、このサウナも既視感ある!ストーブと内装は福徳温泉。横長、2段は菊水温泉系。サウナのコンディションは90℃ちょい下で、しっかり湿度もある本格派なセッティング。これはツウも呻るだろう。
そして水風呂は露天ゾーンに設置。サウナ出てすぐなので、動線もよし。ちなみに水風呂の隣にシャワーが設置されているのは…おっと、注意書きに「水を汲み出さないでください」と書いてあるではないか!このくだりを見たのは十三の宝湯以来なのだが、先日若大将直々に聞いたところによると、やはり水風呂をキンキン(いやここだったらギンギンか)に冷やすにはかなりの労力がかかるそうで、「ウチは8時間とかかけて冷やしてます」とのこと…汲み出されちゃうと貴重なリソースが…っていう訳ね。
勿論、サウナの後水風呂直行、汗流しカットとかはダメです。第一、熱い身体のままその水風呂に入ったらぬるくなってしまうから、横のシャワーで汗流して体を冷ましてから水風呂に入ってください、という設計。どのくらい冷えているのか測ってみたら、この日は13.8℃だった。ただ、水が軟水のせいか、ヒリヒリとは感じない。心地よい。
露天スペースは広くはないけれど開放的で居心地がいい。ととのい用の椅子も2つ置いてある気遣いがニクい。大きさは小さいものの、この露天風呂の造りも菊水温泉を彷彿とさせる。
他にも、内風呂のジェットや電気のラインナップは菊水温泉、福徳温泉のハイブリッドで、なんとなく安心感(笑)がある。
風呂上りは、「生絞りシークワーサージュース」でリフレッシュ。この朝日温泉は、他にも朝風呂時間帯は「モーニングメニュー」やら、なにやらラテンなノリ漂うタコスやらモヒートやら、いろんなメニューが楽しめるらしい。風呂場の中にもメニューが貼られていた。
なんだか居るだけで楽しくなってくる銭湯って素晴らしい。ちょっと遠いけれど、また足を伸ばして来たくなる、ノリノリな銭湯。今度はキューバ談義でもしたいものだ。
朝日温泉
営業時間 12:00-24:00 ※土・日は5:00-24:00
定休日 無し
アクセス 南海高野線の「沢の町」駅から徒歩約10分
阪和線「長居」からだと15分くらいかかりそう
サウナ 有り(追加料金100円、貸しタオル付)
水風呂 有り(恐らく大阪随一の冷たさ)
シャンプー石鹸 備え付け無し