阪急神戸線にのって、三宮方面に向かって走ると、六甲駅を過ぎてすぐ左側(海側)に、突然大量の薪が積み上がっているのが見える。
はるか昔からその存在は気になっていたが、ニュウヨーカーになってからも六甲といえばおとめ塚か灘温泉か、という温泉激戦区なので、あえてここを選んで行くことは無かった。
が。
先日遂に入店の決意を固めた次第。
いやはや、凄いです、
薪だらけの線路沿いとは打って変わって、表はごく普通の銭湯。
えーと、この風呂屋さんはネット上では「賛否両論」で、実はドキドキしながら入店。
フロント式で、料金(370円:神戸の標準価格よりはちょっと安い)を払って脱衣場へ。
中の構造は、脱衣場からの扉を開けると、縦に洗い場(カラン)があり、女湯は左側の壁に沿って浴槽がある作り。
お湯はエステバス(ちょっと寝っ転がれる感じ)、ふつうの腰掛られる深風呂の他、結構いいなと思ったのが人工高濃度炭酸泉。
つかしんの「湯の華廊」なんかにもあるけれど、ぬるめでゆったりと入れる。しかも血管が拡充する効果があるので、血の巡りもよくなってリラックス効果抜群。
(とはいっても、普段からおとめ塚は天然温泉でそれが実現されているのだが…)
更に奥に進むと密閉空間に「ラドン温泉」が。
ここも熱すぎず、割と気持ちがいい。ラドンって放射能系の温泉だよねぇ。呼吸器系疾患(喘息)とかの改善に効果あるのかしら。
ラドン温泉の奥に電気風呂があった。電気はさほど強くないので恐れることはない。
そして冷たすぎない水風呂、スチームサウナ(たぶん料金に含まれている)など、そんなに広くないながらも設備は整っているし、お湯の質はとてもいい。
ただ、個人的に、残念だったのは…「いろいろ」あるのだろうけれど、「●●禁止」「●●しないでください」といった禁止禁止の貼り紙がそこかしこにあること。
いろんなお客さんが来て、それぞれの感覚が違うと、お店とお客さん、あるいはお客さん同士のトラブルにもなるのだろう。それは分からないでもない。
ただ、(特に私は)リラックスしたい、ゆったりしたいから街の銭湯に行くのだ。あれはダメ、これはダメ、とNG攻撃が続くと、たとえ自分がやっていなくても気分が下がってしまう。
というわけで、ここは結構早い時間から営業しているし、料金も割安。
お湯の質もいい。
なので、貼り紙には目をつぶって一人静かに上品にニュウヨーク出張を楽しもう。
ふじ温泉
神戸市灘区篠原南町1丁目6−17
営業時間:10:30-23:30
定休日:金曜日
最寄駅:阪急神戸線「六甲」駅から南側を線路沿いに西に歩いて5分くらい
シャンプー石鹸:無し(持参か番台で購入)
サウナ:有り(スチームサウナ、たぶん料金のうち)
水風呂:有り
水桶:あったかなぁ?記憶なし
入湯料:大人370円