さて、社会復帰して3週間の仕事をなんとか無事終えた。
心身疲れ切っているが、そんな時に向かうのはもう脊髄反射的に阿片窟である。
最近は歳をとったのか、土日も平日と同じ時間に目覚ましをかけて一旦その時間に眼を覚ます。
もう少し布団にいても大丈夫な時はそこからじわじわと起きる時間を延長する。
今日は8時過ぎに家を出て湊山温泉に向かい、2時間たっぷりとぬる湯を堪能させていただいた。
ポイント3倍デーの割にはお客さんも少なく、静かな湯治場だった。
さて、ランチをどうするか…。湊川や新開地には美味しいお店がたくさんあるが、同じところばかり行くのも能がない。明石軒は3月末でミナイチの閉鎖と共に閉店となった。
そういえば、湊川に気になる洋食屋があったな…それも洋食屋のくせに餃子を出すとか…。今日はその洋食マルヤにおじゃますることにした。
看板は可愛いのだが、店内に入って度肝を抜かれる。おおよそ洋食屋とは思えない内装だ。特に右半分。どうして座敷があるんだよ!…。。実は先代までは洋食屋さんではなかったらしい。
中華のお店だったのかな?当時から人気だったメニューが餃子で、常連さんにはそれを残して欲しいというリクエストが多くて、洋食屋の今も餃子がメニューに載っている。しかもその餃子が一番売れ筋らしい、という…(爆)
勿論、神戸ですので餃子は味噌ダレで食べる。
お腹も一杯になったはずなのに、阪神電車で元町に移動し、久しぶりにエビアンに入店。アイスコーヒー(しかも氷までコーヒーのやつ)を頼みたかったが、なぜかコーヒーとプリンを頼んでしまう。
そこから更にニュウヨーク出張は続く。
新長田に向かい、扇港湯で交代浴を楽しんだ。
そう言えば私はみたけれど相棒は六軒筋の方は見ていなかったな、と思い、少し東に進んだところでとんでもない店を見つけてしまった。
ぱっと見、なんの店か分からないのだが、昼の中途半端な時間に店内は満席。
よく見ると「かき氷」の店らしい。しかも夏場なんかは超人気店らしい。
とりあえず、時間もあることだし、寄ってみよう、とまつこと10分少々。
入店してオーダーし、更に待つこと10分少々。
こんなんが出てきた。
あの、これで並サイズだよ⁈しかもシロップも上に乗ってるのも「あまおう」だよ⁈
かき氷の奥深さを思い知らされてしまった。
扇港湯に行くたびに寄ってしまいそうで怖い。
そして、氷を食べて体が冷えた、というのを「口実」に、更に「出張」を続けることにした。
そこにあるのは笠松湯、というこれまたレトロな銭湯である。
笠松湯は浴場のど真ん中にでっかい浴槽が一つあるだけ。
サウナも水風呂も水桶もない、シンプル極まりない銭湯である。
ここのどこがいいんだろう、と、「レトロ銭湯」とかで紹介されている時には正直思っていた。
が、行ってみるとその渋さと静寂感に身を置き包まれる感触が素晴らしい。
訪ねて初めて素晴らしさが分かるタイプのお風呂屋さんだった。
帰りも地下鉄で帰ろうと思っていたが、ちょうど17時を回っていた。
朝晩しか走らない、幻(⁈)の和田岬線に乗れるので、それに乗って帰ることにした。
兵庫までのたった1駅区間。
兵庫の駅前は喧噪に満ちている。一駅乗るだけで全く佇まいが違うのだ。タイムスリップしたみたいだった。
さすがに一日三湯はやり過ぎ、だけど、ローカルな街めぐりとニュウヨーク出張は常にセットで、それを肌で感じられるのが心身復活しつつある今の楽しみでもある。
帰宅したら風呂と歩いた疲れが出て、すぐに眠ってしまった。