ひとりで東京入りしているのだが、LINEで相棒から「渋谷にある改良湯ってとこがいいらしいよ。行って来たら?」との指令が入った。
こりゃ、斥候に行ってみるしかないね。
懇親会に出る気力が無かったので、今日一日の研修が終わったらそそくさと宿にいったん戻り、「ニュウヨーク出張セット」を手にして地下鉄に乗る。
目指すは恵比寿。
改良湯は恵比寿と渋谷の間だが、恵比寿からならば道も分かりやすく徒歩10分程度だとGoogle先生が教えてくれた。
大通りの一本裏側は、こんな住宅街の細い路地がまだ残っている。
そこをちょっと進んでいったところに改良湯がある。
このクジラのアートが目を引く。
知らなかったらなんだこの建物はと度肝を抜かれることだろう。
結構ビックリする外観。入口はこの絵の側ではなく、反対の右側にある。
クジラの絵と反対側に進んでいこう。
ミニマムでスタイリッシュな外観。
下駄箱に靴を入れ、下駄箱の隣にある券売機で入湯券を買う。
動線もヨロシイ。
ちなみに風呂上りのビールやサイダーもここでチケット購入。
バスタオルとフェイスタオルの貸タオル2枚組を借りられる。というか、借りなければならない。
この奥にはネオ銭湯な空間が待っている。
つい最近全面改装リニューアルしたとかで、最近いろんな雑誌やメディアで取り上げられている。カランの部分も使いやすくされている(ただしメインは固定シャワー)し、お湯は軟水処理してあるのでお肌にやさしい。
浴槽もジェットバスや炭酸泉など、昨今の流行りの「みんなが欲しがるツボ」を押さえている。
一番のポイントはなんといってもサウナだろう。
決して大きくはない。電車座りで6人、小柄な人でも8人座ればキツキツだ。
また、段が非常に高いので、足腰弱い人は大変かもしれない。
けれど、その苦難を乗り越えれば、極楽サウナだ。
中の温度は90℃超え。しかもテレビが無いので、静かな空間に、ジャズがほのかに流れる。10分ほど滞在したら、横にある水風呂に。そして、水風呂の水はチラーでこれでもかというほどに冷却しつくした12.8℃だった。もう手指が痺れてくる感じだ。そこまでしなくても、とも思うが、整い感が半端ない。
銭湯にしては高いなぁ、と小市民根性が出てしまい、サウナは4セットほど堪能させていただき、整いの境地に至ったのでロビーに出た。
サウナや銭湯関係の漫画、本も充実している。
場所柄なのか、若い男性客がとても多い感じだった。
逆に、女性は「プロニュウヨーカー」「プロサウナー」と形容したくなる、おひとり様の入浴の達人の方が多いように見受けられた。
間違いなく、21世紀、いや、令和新世紀スタイルの銭湯だけれど、あまりにネオなので、昔からの常連の人は戸惑ってしまうかも…しれない。そんな心配が杞憂に終わればいいが。
改良湯
東京都渋谷区東2-19-9
営業時間 月~金 15:00〜24:30 日・祝 13:00〜23:00
定休日 土曜日
サウナ 有り(別料金 350円)貸タオル込
水風呂 有り 史上最強の冷たさ! この日は12.8℃。
シャンプー石鹸 備付無し フロントで購入可
アクセス JR・東京メトロ「恵比寿」駅から徒歩10分程度
備考
ロビーでサウナ・銭湯に関する漫画や本が読める。
地サイダーの取り扱い有り。