サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記663日目(意外に身近なグローバル)

昨日、アメリカ大統領の就任式の話を書いた。

その時は、「自分はアメリカ国籍も持ってないし~」とやや対岸の火事的だった。

おっと、その後ふと思い返せば、身近なところに「アメリカ人」がいるではないか。

実は、義兄はアメリカ国籍を持っている。あ、うちの相棒と親が違うとか、そういうことではない。一般的な人が考える典型的日本人-両親が日本人で、日本で生まれて日本で育って、だ。

じゃあなんで、ってことになるのだが、実はかれこれ20年くらい義兄はアメリカを拠点に仕事をしていて、勿論居住しているのも合衆国メイン(出張が多い仕事のようなので、実際にそこに居るのは年にどれくらいか知らないが)。

初めて会った20年前には既にグリーンカード(永住権)を取得していたが、その時には国籍取得までは考えていなかったようだ。

そこから10年余の経過を経て、国籍取得に至ったらしい。詳しいことを本人から訊いたわけではないが、義母が語る情報をもとにすると、「別にアメリカという国に心酔しているのではなく、むしろ腹立たしいところもあるが、アメリカで仕事を続けていくのに究極までいこうとおもったらやっぱり国籍が無いと…」という判断に至ったらしい。

義兄はたまーに日本に帰国したときに会うと、どんどん「日本が好き」になっているようで、このままでいくと「ウヨク」になってしまうのか、と若干心配した時期もあったが、そこは良心があるようで、いわゆる「井の中の蛙大海を知らず」的な「日本スゲー!」と他国を下卑るようなウヨクは心底嫌っているようで安心した。

おっと、少し脱線してしまった。

その義兄の子ども-私から見たら甥にあたる-は、そのアメリカ暮らしの過程で産まれたので、義兄もそのパートナーも日本人だけど、アメリカで出生したのでアメリカ国籍を持っている。

甥っ子は、今は都合により日本で生活している。けれど、将来どっかのタイミングでアメリカに渡る、かもしれない。

そんなことを書いていたら、興味深い記事が。

www.jiji.com

ええ、私は日本の国籍法には賛成していない。世界的には「どっちかひとつ必ず選べ」としているところは少数派だし、国の決まりで国籍を「捨てられない」ところもある(ブラジルとかそうらしい)。

ジミントーとか、いわゆる右な政党とかが言う「ルーツを大切に」というのならば、なぜ親譲りとか、生まれた、育ったところの国籍を捨てろ、というのだろうか?

(いやいや、もちろんこれは皮肉を込めて言っている)

これだけ世界が不確定な状況だったらば、「依るべき国」が一つしかない、というのはむしろ心細い。ちょっと前に楽器ケースに潜伏して逃亡した自動車会社の元お偉いさんだって、いろんな国(たしか、フランス、ブラジル、レバノンは最低限)のパスポートをお持ちになっていたおかげで逃げおおせたのだから。

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まずは、作業員に変装、と…

 

とりあえず、どっかもう一つパスポートを取得できるんだったら、ヨーロッパに長く居たいから、EU圏のどこかの国、シェンゲン協定加盟国がいいかな。