年末から、月に1回のペースでフェイシャルエステに行っている。エステ、というとなんだか御大層に響くが、私が通っているのは街中にある庶民的なところだ。諭吉、いや、樋口一葉さんを連れて行かれることもない。
時間にすれば事前事後含めて90分くらい。施術自体は60分なので、銭湯に行っている時間とニアイコールかもしれない。
普段は、寝ている時間以外は90分をのんびり過ごすことがあまり無い。読書や楽器演奏では集中することが要求されるし、サウナに入っていても、「今日はあちぃなあ〜、もうすぐ出ようかなぁ〜」などと思考は絶えず巡る。
その点、フェイシャルエステの時間は、横になっている間、なんとなく心地良い。寝入ってしまう人もいるのかもしれない。
クリームやオイルを使って顔や首をマッサージしてもらえるのだが、日頃の生活で緊張を強いられていると、顔や首の筋肉も固まってしまうようで、それをほぐしてもらえる。
身体がほぐれていくのを心地よく感じると、心もほぐれて楽になる、という訳である。
お肌のコンディション云々よりも、ゆったりできる時間そのものが、今の自分に必要なのかも知れない。
普段はこんな状態ばっかりなもんだから…