街中銭湯がどんどん廃業していく中で、比較的店舗数が残っている、そして元気なのは東京の下町と、あとは京都だろう。
京都というのは不思議な街で、1000年の文化と21世紀の現代が同居する摩訶不思議な空間だ。
以前も京都でとことん湯巡りをしたが、その続編ということで、限界に挑戦。
効率的に回るためには、「朝湯」をやっているお店から回るのが良かろう、ということで選んだのが、この鴨川湯さん。
場所は地下鉄「北大路」駅を下車して、北大路通を東、賀茂川の方に向かって歩く。
時間がかかってもいいならば、市バス205系統で四条河原町から1本だ。
北大路通の南側を歩いていれば、賀茂川を越えてすぐに「ゆ」のサインを見つけることができるだろう。
いいなあ、ネオンサイン。
入口は、表通りではなくて、筋を入ったところ。
ちなみに、京都のトラディショナルな銭湯は、入口の時点で男女分かれている事が多い為、暖簾が2枚かかっている。入店の際にはお間違いなきよう。
あと、これも京都の銭湯の特徴だろうか、東京や大阪、神戸では、
暖簾をくぐる→下駄箱発見、靴を入れる→番台で入湯料を払う→(目隠しカーテン、暖簾等)→脱衣所、なのだが、
京都のトラディショナル銭湯だと、
暖簾をくぐる→扉をカラカラ→いきなり番台、お金を払う→靴箱がある、しかもカラカラ扉のどまん前から脱衣所、というところもある。
なので、場所を選ばないと、扉を開けた人からお着替えシーンが丸見え、ということもあるので御注意を。
さて、この鴨川湯はかなり古い銭湯だそうだが、若いオーナーさんが引き継いで頑張っているとのこと。
訪ねたのは朝10時過ぎだったが、地元の常連さん、観光客と思しき方のいい混成具合だった。
ど真ん中に深くなった大きめの浴槽が鎮座。これって結構珍しい。
左右にカランがあり、一番奥には乾式サウナが。しかも結構広くて、MAX7人くらいは余裕でいけそうな大きさ。テレビは無くて、歌謡曲がかかっていた。
サウナの手前には薬湯、電気風呂、気泡風呂があって、一通りのニーズは満たしている。
更に京都自慢の水風呂は脱衣所側に設置。サウナからはちょっと離れているし、1名定員のコンパクトサイズだけど、充分だ。
全体的にタイル貼りで、特に水風呂、カランと床のタイルは大阪ではあまり見かけないので、京都らしいなあ、と感じさせてくれる。
あとは、脱衣所の柳行李なんかも近代的な銭湯にはもう無くなっているので、雰囲気を楽しみに行って欲しいところだ。
あ、現実的なところで言うならば、サウナと水風呂がサウナー泣かせな温度設定。次があるので1セットに止めたけれど、ここをホームサウナにしても良いくらいだ。
内装について書かれたブログ発見。
鴨川湯
営業時間 15:00−23:30 (日曜日は8:00−22:00)
定休日 金曜日
アクセス 地下鉄「北大路」駅から徒歩5分くらい
サウナ 有り(入湯料のみで利用可)
水風呂 有り(地下水利用と思われる、気持ちいい冷たさ)
シャンプー石鹸 なんか有った気がする(リンスインシャンプー、ボディソープ)
備考 桶とイスは洗い場ではなく脱衣所側に置いてある。桶は少なめ
なぜか杜仲茶熱烈推し。