サバ×サバな日々

メンタル不全により仕事からの敗走。休職というサバティカル、そしてサバイバルに向けて模索する日々のよしなしごと。

サバイバル日記Ⅱ 80日目 京都に御礼参りに

 昨年3月、2回目の山奥送りになったことが決まってから、不吉な予感しかなかったので早くそこを出られるように有名な縁切り神社に参拝した。それも1度でなく、何度か詣でた。

 

sabasabadays.hatenablog.jp

 

sabasabadays.hatenablog.jp

 

 

 おかげで、休職せざるを得なくはなったが、復職の際には山奥およびそこの人間との関係は断ち切れた。これも縁切り神社の効能だと思うので、お願いしたからにはちゃんと御礼に行かねばならない。12月以来そう思ってはいたが、なかなか体力気力が持てず延び延びになっていた。

 ようやく行く心積もりが固まったので、気が変わらないうちに決行しよう、と、珍しく週末なのに早起きして(それでも8時)、9時前には自宅を出た。阪急京都線に乗ると、烏丸まで結構な距離があることに少しうんざりする。今日だけでなく、いつものことだ。

 お参りの前にやりたいことは、まずは朝風呂。道順としても申し分ないので、白山湯に寄って1時間ほど過ごす。京都の銭湯は値上がりしていて490円だったけれど、逆にサウナ料金込みだから、兵庫県より安いと考えることもできるかもしれない。世間が水道料金大幅値上げ、ガス代の高騰が、と震え上がっている中、ここ白山湯はそんなことどこ吹く風とでも言いたげなくらいサウナは相変わらず激アツ(110度)、お湯もじゃばじゃばオーバーフローしている。凄い気前の良さだ。

 いつもは風呂上りに目の前の蕎麦屋になだれ込んでしまうのだが、今日は敢えて別のところで昼食をとりたい。京都といえば、の老舗喫茶、イノダコーヒーだ。京都に住んでいた頃から存在は知っていたから、四半世紀認知はしていたが、ここで食事をしたことはなかった。なんせ、雰囲気がよさそうだ。「大人」になったのだから、こういう店でゆったり過ごすのも悪くない。地下鉄で烏丸御池まで移動し、イノダの本店に向かう。

f:id:lebentur105:20230220120207j:image

 食べるものは店に入る前から決めていた。喫茶店といえばナポリタンでしょう。あ、ここではイタリアンというのか。恐らく創業以来変わらないレシピ。

f:id:lebentur105:20230220120241j:image
銀の器で出てくるので、これがまた「よそ行き」感をそそる。キリっとしたウェイターの動きを眺めながら、過ぎ去った昭和ノスタルジーに浸るつかの間。次いつ来るか分からないので、デザートにレモンパイまで食べてしまった。

f:id:lebentur105:20230220120257j:image

 さて、これだけ食べたら運動だ、カロリー消費だ、ということで、あとはひたすら東に向かって目的地まで歩く。のんびり歩いても30分弱だ。一番混んでいる四条河原町は避けたい。川端三条までひたすら東に進み、その後は花街を進んでいったら、花見小路に出た。そしてそこを南進。道沿いにくねくね行ってなんとなく最後東に向かうと、目的地の安井金毘羅宮に着く。

 今回は御礼のお参りなので、専用の絵馬を買い(買う、って言っていいのだろうか)、そこに「なんとか悪い縁を断ち切ることができました、ありがとさんです」と書いて奉納。しっかし、2月という観光には一番不向きなシーズンなのに、土曜日ということもあって、形代持って縁切り縁結び碑をくぐりたい、という人がたくさん並んでいる。そして私のみならず、大量の絵馬がかかっているのを見て、「ああ、世の中こんなに縁切りしたい人が溢れているのかぁ」と改めて思い知った。